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ツナシマオトコです。

東横沿線の庶民代表ツナシマ。セレブ日吉と大倉山に挟まれた街に住むオトコの呟き |WEBマーケティング、育児、ペット、キャンプ|

円卓 (西加奈子)

西加奈子の円卓

 

三つ子の姉をもち、祖父母とも同居のこっこの家には「孤独」はない。ないものに憧れるのか「孤独」を感じたい、こっこ。クラスメートの眼帯や吃音、フセイミャクにあこがれる 小三の"こっこ"。他にも個性豊かなキャラクターがたくさん出てくる。西加奈子の本、数冊しかまだ読んでないが、毎回主人公も周囲も個性的でおもしろい。

作者の他の作品も、主人公が孤独を抱えている設定が多い気がするなあ。そんなところにもなんだか共感をしてしまうのかもしれない。

他人の眼帯や不整脈をカッコイイと心の底から思い、マネしてしまうこっこ、

こどもの頃、確かに眼帯や骨折したときのコルセットや松葉杖は、なんだかカッコよく見えたアイテムだったな~、となんだか懐かしく思い出した。

吃音不整脈など、「なんでカッコイイのにマネしたらあかんの?」と問うこっこの真っすぐな質問。本当に小さいときの子供の感覚ってこんなんだったのかな。

当たり前ってなんだろうと思ったり。

 

色々書いたが、西加奈子だと「ふくわらい」が今のとこ一番すきかなー。あらためて。

 

円卓 (文春文庫)

円卓 (文春文庫)

 

 

 

■なんとなく心に残った部分を抜粋。

 

"うちは格好ええと思うねん。苦しい、死ぬくらいに苦しい思いするなんて、滅茶苦茶格好ええと、思うねん。"

"琴子も、死ぬ怖さがわかったら、もしかしたら、もしかしたらや、分かるかもしれへん。相手もどう思うか。"

"あまり話さなくなったこっこは、その分、自分の体の中で、文字や思いがじくじくと発酵していくような、そして、外の暑さとあいまって、その発酵の速度が日に日に増していくような気がしていた。"

"思いはたくさん、あふれるほど胸をつくのだが、それを言い表す言葉を見つけられなかった。というより、言葉を発する瞬間に、わずかな重力を感じるようになった。"

 

 

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