K..BLOG| 海外ノマド×マーケ(仮)

まずは一歩。自由に向けて。

読みにくい良書【イノベーションのジレンマ】の読書メモ。

読書f:id:affmk253:20171216202438j:image

イノベーションのジレンマを読んでみました。 名著らしく名前だけは聞いたことがありましたが、正直恐ろしく読みにくかった…のが率直な感想です。

もちろん興味深い内容がたくさん書かれてましたので、読まれてない方はいつか読むべし、とは思います。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

 

■『目次』

 

ただ、読みづらい…。特に冒頭とりあげているテーマ ”ハードディスク業界” に興味がまったく持てないからかもしれませんが、

わざと読みにくくさせている?」と思うくらい、ハードディスクの仕様やら スペックのこまごました説明が並ぶ前半戦…。

勉強と割りきり読み進めました。ただ、体が拒否してるんでしょう。読んでもなかなか要点が頭に入ってこない。

邪道でしょうが以下のダイヤモンドビックさんの以下の要約記事を読み、理解が進みました。「もう、はじめからコレ読めば良かったわ…」と心底思うくらい。

これからイノベーションのジレンマを読む予定で心をポッキリ折られそうな方へ、折れる前にご紹介しておきます。

3分でわかる『イノベーションのジレンマ』「見えない市場に小さく挑戦できる組織をつくる」 | 戦略の教室 | ダイヤモンド・オンライン

要約 (ダイヤモンド記事からの抜粋)

詳細な説明は、ダイヤモンドさんの記事内にお任せしますが、イノベーションのジレンマの核となる内容は以下で説明できていると思いましたので、一部引用させていただきます。本では本当に長々と書いてあります。。

(1)=持続的技術(評価基準が同じ変化)
(2)=破壊的技術(評価基準が違う変化)

持続的技術は、現時点での顧客から高く評価されるため、顧客ニーズを正確に理解しているマネージャーや経営者は高い将来性をその技術に見出します。

 逆に(2)の破壊的技術は、なぜその新製品を評価しなければいけないか、既存の顧客には理解できない存在です。これにより経営者は(2)の技術に魅力を感じないのです。したがって、既存顧客の価値観をしっかり理解しているマネージャーほど、まったく新しい市場を開拓する「破壊的技術」を避けることになってしまうのです。

そもそも「ジレンマ」とは

f:id:affmk253:20171217065716j:image

改めて”ジレンマ”の意味を調べてみました。 (以下、大辞林から抜粋)

 二つの相反する事柄の板挟みになること。「ジレンマに陥る」

以下大辞林の例文です。

身近な例ではないですが企業に置き換えれば、まさに”イノベーションのジレンマ”に書かれているような状況が多々あると思います。

「城にとどまれば焼き殺される。城から出れば切り殺される」

「城にとどまるか、城から出るかよりほかに道はない」

「故に、いずれにしても殺される」の類。両刀論法。

また、ジレンマを調べていると、面白い例として ヤマアラシのジレンマが書かれていました。

それは、身体にトゲがあるヤマアラシが、寒い日に仲間と温めあうためくっつこうとするのだが、距離が近いと自らのトゲで相手を傷つけ、距離をとってしまうと寒いままで暖まれない。。最終的には近すぎず離れすぎない距離感を保つという例です。

恋愛の状況にも例えて、この”ヤマアラシのジレンマ” は引用される有名な例みたいですね。”踏み込みすぎず、離れすぎずの距離感” 重要ですかね。

昔の映画『シザーハンズ』で、両手がハサミで出来ている男が好きな女性を傷つけてしまうので抱きしめられない…と躊躇する場面。あれもまさにジレンマの例ですね。懐か

しい。

読んだ感想

ある程度規模が大きな企業に属している人には、スケールの大小はありながらも似た事例が思いあたるんではないでしょうか。

会社として、当然それまでの流れ (成功体験) を踏まえれば選択するような方針が、実はニーズはあるが”見えていないだけの市場”とアンマッチをおこしはじめていて、提供サービスとニーズの歪みが徐々に広がり、新興勢力に食われていく…。

なんてことは、本の例ほど大規模な話ではないですが自分の身近にも転がってるかなと感じました。

企業規模が大きくなり、足元見えずに掬われると手痛いしっぺ返しがやってくるぞ、と。ダイヤモンドさんの記事で言う以下の状況。

大企業は市場の最上層で行き場をなくし、ベンチャーに敗北する

自身がベンチャー側であれば、寡占状態で閉塞感があるような飽和市場でもひっくり返せるチャンスは転がっている!と希望が持てるなと思ったり。

また、大企業側であれば、冷静に市場を見極めて自サービスの進むべき方向性を正しく舵取りできるようにしていきたいなと思ったり。

個人的には 超絶読みにくい本でしたが、やはり色々ビジネスを考えるヒントが詰まっているとは思いましたので、未読の方は一度は頑張ってみることをおすすめしておきたいと思います。

おしまい。