【商品が売れるボディコピー】の読書メモ。ルポライターになった気持ちで書くべし
SEOやコンテンツマーケティングを担当しているが、実はちゃんとライティングについては勉強をしたことがない。
そんなコンプレックスを抱えたマーケティング担当者は多いと思う。・・私もその一人です。
そんな悩みもあり、以前に宣伝会議の文章ライティング講座を受講したことがある。その講師の一人で「売れるボディコピー 」という本を書かれた向田先生のお話が、今も心に残っているので2つだけ紹介したい。
まず、ボディコピーは、「通販雑誌などで商品の良さを読者にわかりやすく紹介する文章」です。※個人の見解です※
その本質は同じかもしれないですが、Gogole検索でユーザの検索意図を意識するようなSEOライクなライティングとは少し違うように感じました。
また、コピーのライティングと聞くと、日産の「くう ねる あそぶ」のような(古い・・)糸井重里さんが広告に載せる強烈な一言!のようなイメージがありますが、ボディコピーはもっともっと身近な内容です。
講座でもそうですし、著書の中でも「編集者がどのようにそのボディコピーを書いているか」を紹介しています。
と、前置きが長くなりましたが、個人的に刺さった考え方を2つご紹介します。
1. 商品コピーを書くときはルポライターになる
1つ目は以下。
通販の商品コピーを書くとき、コピーライターではなくルポライターになったつもりで仕事を進める。
商品のコピーを書くとき、どうしても"良く見せたい" ので商品を褒めるところから入ってしまいがち。
もちろん、商品の魅力を伝えなければ買っていただけないので良い点を書くが、商品カタログに記載された表面上のスペックを書き連ねただけの文章になってはいけない、ということ。
自分もやってしまっているな、、と自戒を込め聞いていた。
商品に対して新たな着眼点をもち取材をするような気持ちで書くべし、ということなのかなと。
ボディコピーも、熱量をもって書かれているかどうか、新たな視点で紹介されているか、は読み手にも伝わると思うので、今後はルポライターになった気持ちで取り組んでいこうと思います。
優れたルポルタージュ作品は、形式的には「客観的な叙述」ですが、実は書き手の「個」で読ませるものです。
題材に対する着眼の鋭さ、検証の独創性、取材の綿密さ。読み手はそうした「固有」の要素から、書き手の思い入れの深さや熱意といったものを感じ取り、心を揺さぶられる。
事実を並べるだけがルポライター?とも誤解されやすいが、書き手の思い入れや個性がルポには出るとも書かれていました。
2. 商品メリットは「知性」と「感情」両面から書く
2つ目は以下です。
一読で理解させる「知情一致」。
商品のメリットを、知と情のセットで書いていく。ヒトは「知性」と「感情」の2つの回路で物事を判断する。両方向からの説得が必要
「一読で理解させる。」
空手の一撃必殺みたいでかっこいいですね。お客様に商品を理解させるには、知性と感情の両面の要素が必要とのことです。
確かに、ビデオカメラのCMで「時をこえる思い出を、ずっと。(sony)」のような、親心に訴えかける感情的なコピーも良いですが、ボディコピーとしては、「4K動画対応モデル」とか「手ぶれ補正」「期間限定価格」とか、性能面や価格などのスペック(知性)での説得も欲しいところです。
一旦以上2つですが、他にもたくさんのコピー作成の心構えやコツが書いてあるので、興味のある方は一読されると良いと思います。
その他、SEO関連おすすめ本 (コンテンツマーケ)
テーマからはそれますが、、
その他、SEOを意識したライティングについて、個人的なおすすめ書籍は、定番かつ超有名ですが、ウェブライダー松尾さんの「沈黙のwebライティング」。
ふざけた見た目?とは裏腹に、とても真理をついている内容だと思います。初心者にはとくに読みやすいので読んでみるとよいかなと。マーケティング担当、特に急にSEO担当になった方は、「これ、あるある。笑」と思えるようなエピソードも多く、分厚い本ですが読みやすいと思います。
その他、SEO関連おすすめ本 (基本的な考え方)
こちらもベストセラー的な本ですが。土居さんの「10年使えるSEOの本」。
Googleが提唱しているような考えをわかりやすく、日本人向けに書いているような内容です。発売から5年以上たちますが、確かに今でもぶれない普遍的な考えかと思います。
SEOってタグとか埋めて、キーワードたくさんテキストで書きまくればいいんでしょ?みたいなヤバめの人がいたら(特に上司にいたら最悪、、)スッと、これを机に置いて「まずは読め」と言いたいところ。とにかく超大事な心構えが書いてあります。
以上です。
おしまい。