自然検索(SEO)の掲載順位ごとのクリック率(CTR)【備忘】
■目次
最近、会社の担当業務でSEO (*検索エンジン最適化 ) に関わる機会が多くなってきた。
例えば「●●」という検索キーワードの掲載順位が「●位→●位」に上がったとして、実際にそれが運営しているサイトの実集客にどれほど貢献できるのか?とか、その自然検索経由の集客に平均CVR(転換率)をかけ合わせ、実際の売上金額へのインパクトはどれほど期待できるか?、など試算をしなければならないケースがあります。
もちろん事業貢献へのインパクトが期待できなければ、システム改修などで費用を投じるSEO改修案件は動かせませんので結構重要です。
・・ただ、そもそも検索結果の順位が上がるかどうかなんて、googleさんのみぞ知る、なので事前に取らぬ狸の~試算してもしょうがないっちゃしょうがないんですが。
で、その試算の際に参考になるのが「●位だったらCTRが●%」という調査データ。
ここ数年の急激なスマホシフトと、検索結果の面に出る項目など情報量や内容(ローカル検索とか)も変わって来ていますので、調査するタイミングやキーワードによっても結果は結構違ってくるのかなとは思いますが、その一般的であろうCTRを元に試算するようなことがよくあります。
で、前置きが長くなりましたが、その「検索結果の順位ごとのCTR(クリック率)」について、web担さんに最新データが記事化されていたので、備忘のため自身でも簡単にまとめておきたいと思います。
※参照元記事は以下。
※一応、SEOとは
Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」という意味です。 つまり、GoogleやYahooなどの検索エンジン(検索サイト)で、特定のキーワードで検索した際に上位に表示されるための対策のこと
検索結果順位とCTRについて
以下がその調査結果のデータです。
※参照元:Internet Marketing Ninjas
1位:21.12%
2位:10.65%
3位:7.57%
4位:4.66%
5位:3.42%
6位:2.56%
7位:2.69%
8位:1.74%
9位:1.74%
10位:1.64%
11位:1.46%
12位:1.80%
13位:1.42%
14位:1.23%
15位:1.43%
16位:1.42%
17位:1.29%
18位:1.05%
19位:1.75%
20位:1.26%
CTRが21%取れる1位は当たり前ですが超重要ですね、改めて。まあビックワードではホントとるのは厳しいですが。
ただ、今回の調査結果で(web担でも書かれてますが)個人敵に一番驚いたのは、10位以下のCTRの値が意外と高い!(というか変わらない)点でした。
当然ながら1位から2,3位と大きくCTRはダウンしていき、1位→3位では約1/3になるなどその下落幅は1ページ目の上のほうではとても大きいですが、2ページ目となる11位(1.46%)から20位(1.26%)では、わずか0.2ポイントのダウンと、11位でも20位でもさほど変わりはないようです。8位~20位まで全て1%台という意味では結構横並びな感じです。
もちろん実際は、BtoCか toBか、扱う商材や検索クエリによってもかなり違いはあるのかと思いますが、11位以下なんてほぼ意味ない!と勝手に思っていたので、かなり意外な調査結果でした。逆に11位以下でも希望が持てるかも、と。笑
想像ですが、今回の調査結果は「商品比較や利用者のクチコミなど」複数の検索結果のコンテンツを確認したくなるようなユーザニーズがある検索クエリに顕著なCTR傾向な気がしました。
「予約、購入」に直結しているような検索クエリであれば、例えば「ABCキャンプ場+予約」等のワードでは20位まで見ずとも、1位,2位など上位に本家サイトやキャンプ予約のポータルサイトなどが出てくることが多いので、そこでユーザとしては予約のアクションをして終了となりますよね。CTRが8位以下でも横並び、とはならないような気がします。
一方、例えば「ABCキャンプ場+クチコミ+子供」の子連れのクチコミを知りたいと思って検索している場合はどうでしょう? 自分なら知りたい情報を沢山インプットしたいので20位迄とはいわずとも、2ページ目までは見ると思います。
CTRの参考値としては有効なデータだと思いますが、同時に業態によっては乖離が大きいこともあるのかなと思いました。
また、もう一点感じたのは、どのような検索クエリでどのページを上げていくのか?にもよってきますが、10位以内、特にCTRが3%台を超えてくる「5位以上」あたりが狙えるかどうか、が閾値になってくるかな、と。
5位以上が狙えないワードだから「手をかけない」わけではないですが、頑張っても20位→15位あたりが限界なワードなのであれば、そこは割り切って、タイトルとディスクリプションを変えることで、順位ではなく狙うワードのCTRを少しでも引き上げていく、といった戦略のほうが全体のSEO集客数の底上げには効いてくるのかなとも思ったりします。もちろん順位もあげタイトル変更でCTR向上の両方ができればベストですがなかなか難しいことが多いので。
参考:以前2011年の自然検索の順位ごとクリック率(CTR)
以下が2011年のweb担さんに掲載されていた自然検索とリスティング広告のCTRに関する記事。当時はPCベースですし、ローカル検索や広告の枠数など検索結果の見え方が色々今とは違ってますが、参考まで併せて記載しておきます。
1位のCTRが、「今回21%」に対して「2011年調査では15%」となっている点がまずは違いかなと思いました。スマホシフトしていることで表示される面が限られているのでPCベースの頃より、かなり1位にクリックが集中しやすくなっているのかなと思います。
順位 | 自然検索 のクリック率 |
検索連動広告 のクリック率 |
---|---|---|
1位 | 15.08% | 4.54% |
2位 | 10.26% | 1.79% |
3位 | 7.32% | 1.51% |
4位 | 4.94% | 1.17% |
5位 | 4.95% | 0.93% |
6位 | 2.21% | 0.77% |
7位 | 2.04% | 0.68% |
8位 | 2.39% | 0.54% |
9位 | 1.45% | 0.51% |
10位 | 1.84% | 0.57 |
※ 参照元記事
結論。
やっぱ1位掲載って熱いよね。ビックワードは特に。
以上。
おしまい。