リモートの副業でWEBコンサル始めたい方へ。仕事内容や業界など気になる内容を全て書きます。
私の本業は事業会社でWEBマーケを担当しています。
また、副業では各地の企業数社とマーケ関連のお仕事をしています。
ここでは、約2年間、地方企業と完全リモートで副業をしてきた内容をご紹介したいと思います。
- 「これから副業をしようかな」
- 「興味はあるけど自分にできるかな」
と迷っている方が一歩踏み出すきっかけになればと思います。
■目次
- リモート×副業の仕事内容
- 副業の報酬額は?
- 副業のコンサル、契約期間は?
- 副業先の企業とうまく進めるには
- 「地方×副業」の仕事の探し方
- 副業を始めた理由
- 思っているより"地方企業は困っている"
- まとめ:より地方とも繋がりやすく
リモート×副業の仕事内容
約2年間で、計7社と副業としてお仕事をさせていただきました。
全てフルリモートで、月1回のskypeやzoomなどオンラインミーティングと、メールやチャットベースでの随時のやり取りが基本です。
私の場合、副業の仕事内容は、本業と同じくマーケティング領域ですが、実際に受ける案件は実にさまざまです。細かく書くと以下の内容です。
仕事内容
- サイトリニューアル時にテクニカルSEO関連のコンサル
- WEB広告出稿に関する改善策の提示(Facebook,Google等)
- 記事作成などコンテンツマーケティングの提案、改善施策
- 販売傾向の見える化、改善施策の提案、レポート作成
- Google analyticsの設定修正、ユーザー分析
- 自然検索の課題抽出、施策提案、定型レポート作成
- アンバサダー施策の提案
- SNS運用改善の提案
- プレスリリースの提案
などなど、他にも色々やった気がしますが、ざっと書き出すと上記のような形です。
関わった業界
- 不動産(賃貸・販売・空き家管理・マンスリーマンション等)
- SaaSツール提供 (BtoB)
- 住宅資材販売 (BtoB)
- 健康食品販売(BtoC)
- ポイント系メディアサイト
などなど。業界としてもバラバラです。
基本的に、案件単位で自分が興味があったり、ご紹介を受けたり、力になれそうだと思った会社さんと関わってきました。
ちなみに副業の仕事の範囲は、本業でメインで担当してきた内容もあれば、副業がほぼ初めてで、一緒にその会社と施策を進めたような場合もあります。
私は、SEOに関するコンサルをメインに受けることが多いですが、webマーケティングのコンサルと謳っているので、当然対応範囲も広くなります。
ですので、ご契約のきっかけがSEOであっても、お話していく中で、web広告やSNS、広報PRなどご相談内容も多岐にわたりますので、
本業では色々な理由があってできないことも、副業ならできることも多く、勉強になる経験が多いと思います。
色々なマーケ系の講座やセミナーに通うより、副業で経験値をあげたほうが正直何倍も勉強になります。
ちなみにコンサルとして副業を開始するのに特に資格は要りませんが、私はwebマーケティングという仕事がら、上級ウェブ解析士の資格は開始時に取得しました。
最初に副業サイトなどで応募を始める際、マーケティングについて本業でやっていますよ、以外に何か目に見える形で何か示せれば、と多少プラスにはなるかなとは思います。もちろん無くても全然問題はないですが。
上級ウェブ解析士はレポート提出など割と大変なのですが、コンサルで提案する際、分析~提案資料は大量に作るので、勉強して資格をとって損はなかったかなとは思っています。もし今検討中の方がいれば(時間が取れればぜひ)オススメします。
副業の報酬額は?
みなさん報酬金額が一番気になるところかと思いますが、案件によって報酬額もピンキリです。
私の場合は、1社の案件で「月平均3~5万円」くらいです。
常に何社か並行して副業は行っているので、副業の収入合計は「月平均10〜12万円」になります。
単価は、月額固定でコンサルフィーとして〇万円という場合が多いのですが、なかには時給制で依頼のあった分析や提案内容を対応するような場合もあります。
なので「月10万円」の案件もあれば「月1万円」もあったり。特にコンサルは定価があってないような職種なので、振れ幅も大きくなる場合もあります。
ちなみに、直近2ヶ月の収入を書きますと、こんな感じです。
- A社4万円 B社3万円 C社3万円 D社4万円 合計 14万円
- A社4万円 B社3万円 C社1万円 E社2万円 合計 10万円
- A社4万円 B社3万円 C社1万円 F社10万円 合計 18万円
毎月固定額もあれば、内容によって金額変動があったり、契約の開始や終了もあるので、増減は多少あります。
始める前は、月にいくらもらえるものか、自分は契約いただけるのか、と自信はなかったのですが、気がつけば約2年継続し、少額ながらも個人事業主の届け出をだして、青色申告で確定申告するようにはなりました。
副業に使える空き時間は限られているので、そこまで多く稼いでいるほうではないのかとは思います。
それでも月10万円以上いただける金銭的なメリットと、それが会社の看板関係なく自分を評価していただいた対価と思うと嬉しいなと率直に思います。
副業のコンサル、契約期間は?
副業を開始する際は、各社と業務委託契約の形で契約しますが、その契約期間も各社バラバラです。だいたい最短3ヶ月~6ヶ月が基本になります。
コンサル系の案件の場合、とくに最初の1ヶ月程は、サービス全体の状況把握に時間がかかるので、1ヶ月のみで終了となると、稼働見合いではキツいので最短期間は設けた方がいいかなと思います。
そんなに短期で何か目に見える結果も出すのは難しいですし、クライアント側にもご理解いただき、開始時は「最低3ヶ月~」といった単位で案件は受けるようにしています。
ちなみに、一番長くご継続いただいている会社さんは、初期から今も続いているので約2年になります。
やってみて初めてわかるのですが、会社さんごと、担当者ごと相性も色々ですので、3ヶ月程度で契約し互いによければ延長、くらいの気持ちでスタートすると良いのかなと思います。
副業先の企業とうまく進めるには
契約期間が長くなればよいわけでもないですが、私がこれまで「良い形で進められているかな」と感じるのは、先方の体制として、トップダウンではない体制を組んでいただけた場合が大前提になります。
ワンマン社長の会社で、私のカウンターパートになるのも社長がメイン、といったケースでは正直上手くいきませんでした。もちろん、私の力不足もあると思いますが。
どんなに提案を細かくご説明してみても、細かく現場までは社長は把握していないので(当然ながら。それが悪いわけではないです)、社長から現場リーダーに、コンサルからこんな提案があったからよろしく!と急なパスが行き現場が混乱・・ という流れは皆にとって最悪な状況です。
これから副業を開始される方は、できるだけ現場のトップと直接連絡を取れるような体制を組めるようにし、現場が喜ぶ「小さい改善施策でスモールWINを事例として作っていく」ことを意識すると、うまく回るかなと思います。
今年はコロナ影響でZoomやmeetなど、リモートでの関わりも一般的にはなりましたが、会ったこともないコンサルからの急な提案は、半信半疑で見られがちではあるのは同じですので、最初は特に慎重に進める必要があると思っています。
「地方×副業」の仕事の探し方
便利な世の中になりました。
転職や就職のマッチングサイトも多数ありますが、いわゆる「地方×副業募集」に特化したプラットフォームのサービスもたくさんあります。
私も最初はそれらの地方×副業マッチングサイトを利用して応募し契約をいただきました。
また、一回仕事が決まると、場合よっては、その会社からご紹介を受けることもあります。知人の会社でも是非、関連会社でもお願いしたい、など、大変ありがたいお話です。
まずは副業マッチングサイトについて、以下にいくつかサービスをご紹介します。
2020年はコロナ影響でリモート×副業についての関心が高まっていますので、以下に紹介する以外にも新たなサービスが立ち上がってくるのかと期待しています。
地方都市×副業のマッチングサイト
西日本の特定エリアや長野県など、ある程度のエリアに特化したような情報サイトもありますし、リモートでの副業というよりは、地方に移住するために先に仕事を探すようなサービスもあったり。
色々なサイトがあるので、まずは自分が求めている方向性と近いと思えるサイトを利用してみると良いと思います。登録はどれも無料なのでまずは色々登録して情報集めてみてもいいかと。
- スキルシフト
- JOINS
- jobhub https://jobhub.jp
- goinggoing local
- ふるさと兼業
- SAGOJO
- yosomon
- SMOUT (リモートで副業、といういうよりも移住も視野に入れた取り組み)
副業募集サイト(都内が多い)
- Carry ME
- codeal
- workship
- ビザスク
- ITプロパートナーズ
- ビズグロース
- プロの副業
- BiZLink
- Bitwork
- ランサーズ
- クラウドワークス
- ココナラ
一旦 ご参考まで。
副業を始めた理由
開始理由として報酬はもちろんありますが、他には、今まで関わってきていないような新しい人たちと、新しい環境で働いてみたい、ただ、リスクあるので「転職はせずに!」。
というのが理由です。
会社で転勤が定期的にある方は感じないかもしれないですが、私はずっと都内の本社勤務。転居を伴う異動は基本ないです。恐らくこれからも。あっても都内の別ビルへの移動程度。
となると、10年後も同じ場所で同じような人と、取引先と仕事をしているのかなとふと思い・・それは結構怖いな、、と感じました。
とはいえ急な転職や起業はリスクもあるので、考えられません。
開始時に仕入れや大きな開業コストもなくはじめられる「コンサルタント」という立ち位置は結構いいかなと思い始めました。(最悪、うまくいかなかったら、やめればいいだけなので。)
最初は、BCGやアクセンチュアじゃないのに、自分がコンサルなんて名乗っていいのか?とも思いましたが、全然ありです。
自分がこれまで進めてきた仕事など、少しだけ得意で他の人にお伝えすることができる内容があれば「コンサル」としてまずは副業の第一歩を始めてみたらいいと思います。
思っているより"地方企業は困っている"
自分が副業を始めてみてまず思ったのは、マーケティングにかかわらずかもしれないですが、まだまだ、地方と都心部の企業では情報格差は存在しているということです。
あまり書くと、語弊があるかもしれないですが、地方都市の会社の担当者さんも、もちろん色々な施策をうってみたい、改善したいなど、様々な思いはありながら、気軽に相談できる会社や人間が近くにいなかったり、専任で採用するのはコスト的に難しかったり、まさに今の日本はそんな状況なのかなと体感しました。
そこで求められているのは併走できるコンサルです。
一般的にコンサルタントというと、「御社の事業戦略が、、」「中長期の計画が、、」と、フレームワークを駆使したゴリゴリの資料で社長など経営者に対してモノ申す、、そんなイメージが私もありましたが、、
これまで私が関わらせてもらった会社さんは、正直そんなことはあまり求めていないです。
絵にかいた餅、のような話を聞きたいというよりも、もう少し短期的にリアルに何ができるか、できることを考えて、一緒に進めていってほしい。そんな要望が強いのかなと思います。
なので上から提案をドン!というスタンスでは決してなく、一緒に走る「伴走」という言葉がぴったりかなと思います。
ですので、私も含め、日ごろ会社でマーケティングや営業やシステム開発、編集作業など、皆さんがお手伝いできることはたくさんあると思います。
まとめ:より地方とも繋がりやすく
わたしがリモートで副業を開始した2019年の頭には「リモートで副業」のスタイルはまだまだイレギュラーでした。スカイプで繋ぎ資料共有も、お互い少し不慣れ、そんな状態でした。
ただ、それから約2年。図らずもコロナの影響で、在宅勤務などリモートワークも一気に増えましたので、zoomやmeetを使ったwebでの打ち合わせも浸透し、環境は大きく変わったと感じます。
今後は更に都心部、地方関係なく「リモート×副業」の波は拡大していくかと思います。
起業や地方移住など、リスクもあり踏み出すには勇気がいる選択をする、それもありだと思いますが、リスク無く副業を始めてみたい方には、以下のスタイルをおすすめします。
- リモートワークで副業を始める (※低リスク)
- コンサルタントとして開始 (※低リスク)
- 地方都市の中小規模の事業者と (※需要多)
※特に地方都市である必要もないですが、ITツール導入から、マーケティング支援まで、日常業務で困っている会社は多く存在していると思うので、あえて書かせていただきます。
おしまい。